英語教授研究所について  現(財)言語教育研究所

祖父櫻井錠二は英語教育には並々ならぬ情熱と関心があったと聞いていたが英語教授研究所に係わる遺品資料の中に適当なものが見当たらず当ホームページへの掲載を躊躇していた所、いとこの岩村 緑所蔵のパーマー博士の教則本と会話レコードを東京大学化学図書室のご紹介で関連深い語学教育研究所へ寄贈することになった。この事がご縁で同研究所 顧問 拓殖大学客員教授の伊村元道先生から「英語教授研究所」に関する掲載が拙当ホームページ年表に無い事などのご指摘や励ましのメールを頂戴したのでお許しを得て一部引用させて頂いた。
又、昭和14年祖父没後のローマ字ひろめ会追悼文中から大西雅雄先生の同研究所に係わる部分を引用掲載する事とした。

同研究所と初代所長のパーマー博士について詳しくは同研究所ホームページをご参照ください

伊村元道先生からのメールの一部
パーマーは大正11年に文部省英語教授顧問としてイギリスから来日。
翌年文部省内に英語教授研究所を創立。所長パーマー、理事長沢柳政太郎。
櫻井は13年9月に顧問に就任。沢柳没後の昭和3年1月理事長となる。
12年2月渡英を前に理事長を辞任。
この仕事は名前だけではなく、パーマーとも親交を結び、英語教員の全国大会にも出席して熱心に発言などしたそうです。12年にもロンドンで、その前年帰国していたパーマーと再会して大いに旧交を温めたそうです。
伊村元道先生著書紹介:『パーマーと日本の英語教育』大修館

櫻井錠二の孫 岩村 緑所蔵品を財団法人語学教育研究所へ寄贈する(平成17年6月)

教則本1冊「英会話の理論と実際」(Conversational English Language・H.E.Palmer)
(昭和24年発売・初版は昭和21年)
会話のレコード(SP盤)7枚(表・裏計14面)1組
レコード盤のタイトル:「英語会話上達方」
”Conversational English and How to language” Professor,H.E.Palmer 
大日本日東蓄音器(株)

「櫻井博士と英語教育」から 大西雅雄 ROMOJI Dai 3 Go XXXW no Maki  1939

<前文略>
博士が我が英語教育界へ公然と援助を与えられたのは、昭和3年故澤柳政太郎博士の後を襲って英語教授研究所の理事長に就任せられた時からであった。爾来、昭和12年博士がロンドンの会議に赴かれる時まで満十箇年の間、研究所を指導せられた。之は単なる名儀ではなく実際に理事会に出席し、教員大会に臨席して、親しく教授法の改善を激励し国際心の涵養<カンヨウ=自然に水がしみこむように徐々に養いそだてること=広辞苑>を指導せられたのであった。従って博士があの温顔をもって、流暢な英語を語られ精錬された英文を朗読された事は、今尚全国英語教育家の間に深き感銘として残っている。<後文略>
資料提供:岩村 緑

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